桜月、
月の中で一番好き
名前もいいし、なにより君が好きだった月だから
この月を見ると君からのメッセージが伝わってくるの
この月を見ると、自分の悩みがどんなにちっぽけなんだって思うんだ
この月を見ると、なんだかあのペガサスと私は大きく翼を広げ自由に羽ばたける気がするんだ
幼い頃からただ、君の背中を只管追いかけて来たけれど
今はもう、君の背中を追いかける事も声を聞く事も出来ないんだね
未だに何時もの癖が抜けなくてあの部屋に入る時、ついノックしてしまうんだ
なんでかな、心の隅で期待・・・・してるんだろう
ノックの後君の聞きなれたあの声が、聞こえる気がして・・・
だって・・・あんなに幸せそうに笑っていたじゃない
なのに、どうして
未だにわからない・・・悲しいよ
あたしが傍に・・・あんなにも近くにずっと・・・居たのに
居たのに・・・ねぇ、私の瞳からあの瞬間からずっと一粒も泪流してないんだ
私の心はもう、あの時のように優しく温かい瞳で君を見るあめ事は出来ない
カヤの外になんて・・・許さないから
このまま永遠に安らかに眠れるなんて思ってないよね
ねぇ、桜月
あたしを案内してよ
空はあんまりにも、広すぎるから
それに、このままこの心を抑え続ける事はもう
出来ない、疲れたよ
桜月、この錆びた心に灯りが欲しい
私の為にも、桜月
君の為にも
私を助けて欲しい
fin
※忠告 コピーなどは絶対にダメです。
kichi
PR
COMMENT