あぁ、僕はまだココに居るのか。
柵に囲まれたこの世界で、
僕は何を想い、何を願おうか。
柵に囲まれたこの世界で、
僕は何に苦しみ、何に笑おうか。
柵に囲まれたこの世界で、
僕は君に何が出来るだろうか。
出来ないよ...。
術を持っていない僕は、只管君が幸せで居られることを
祈ろう。
僕が唯一出来る事だから、この仕事を
この、定めを精いっぱい成し遂げよう。
だから、僕は今も明日も
ずっと、ずっと、
祈りつづる。
fin
※忠告 コピーなどは絶対にダメです。
kichi
あぁ、僕はまだココに居たのか...
柵に囲まれたこの世界には、
何も、無い。
そう、何も。
僕を傷つけるものも、
僕を...幸せにしてくれる君も、
居ない。
物も、何も無い。
あぁ、どうして。
嬉しいはずなのに
傷つけるものは無いのだから。
どうして。
あぁ、そうか。
簡単な事じゃないか、
君が居ないから。
僕は、君が居ないとダメなんだ。
ねぇ、君は?
僕が居ないとダメなんてこと、
ないのかな。
fin
※忠告 コピーなどは絶対にダメです。
kichi
ねぇ、悪魔
その黒い翼で何処へ行くの?
ねぇ、悪魔
その鋭い爪で何をするつもり?
ねぇ、悪魔
その唇で何を云うの?
ねぇ、悪魔
その心は酷く淀んでいる。
ねぇ、悪魔
その心は酷く淋しがっている。
ねぇ、悪魔
だから、アタシが傍にいてあげる。
ねぇ、悪魔
その心はアタシを求めてる?
ねぇ、悪魔
無意識に生きてるように、
ねぇ、悪魔
白い翼のアタシを無意識に狙っている。
ねぇ、悪魔
今にもアタシはその罠に嵌りそう。
ねぇ、悪魔
アタシたちの恋を一人だけ応援してくれてるよ。
ねぇ、悪魔
そっちが仕掛けた罠なんだから、ちゃんと育ててよね。
ねぇ、悪魔
ちゃんと、アタシを可愛がってよね。
ねぇ、悪魔
その淀んだ心、アタシにもみせて。
ねぇ、悪魔
その傷み、アタシに湧けて。
ねぇ、悪魔
だから、苦しみも何もかもフタリで湧けあおうよ。
ねぇ、悪魔
もう、一生離れたくないよ。
ねぇ、悪魔
願い、云ってたよね。
ねぇ、悪魔
その願い、叶えてもいいよ。
ねぇ、悪魔
ヤる前にはちゃんと云ってね。
ねぇ、悪魔
いくらアタシでも心の準備は欲しいの。
ねぇ、悪魔
そのあとの、始末ちゃんとやってね。
ねぇ、悪魔
血は全部飲んでね。一雫残らず。
そして、
ねぇ、悪魔
その血の味の感想を闇空の赤い朧月に呟いて。
fin
※忠告 コピーなどは絶対にダメです。
kichi